銀幕で観たい!「昭和の名優」シリーズ第1弾 渡哲也 追悼上映会

開催日 2020年10月24日(土)・11月15日(日)

 

全日程 無事終了いたしました。
ご来場、誠にありがとうございました!

上映会開催における新型コロナウイルス感染防止対策について

開催概要

 2020年8月10日、俳優の渡哲也さんが静かに息を引き取った。78歳。
あまりに急な訃報に驚き、 未だ心の整理がつかないファンも多いだろう。 
このコロナ禍の中、旅立っていってしまった渡さん。ファンの一人として改めて、
渡さんの映画が観たい!と胸が熱くなった。 そして、観ていない作品も多くあることを知った。
「静かに送ってほしい」渡さんの強い希望から偲ぶ会やお別れ会は開催されない。
そこには、書籍や映像から知るだけではあるが、「渡さんらしさ」を目一杯感じる。
しかし、ファンはやはり、スクリーンに映る渡さんの姿を目に焼き付けたい。
思いっきり、心の中で追悼したい。渡さんを知らない世代にも新たに知ってもらいたい。
という気持ちになってしまう。
名優に対する何よりもの追悼のカタチは、やはり映画上映だと思う。 この上映会は、故人を偲び悲しみ続けるものではなく、 昭和に生まれ、昭和に育った俳優・渡哲也さんの功績をたたえ、開催する。

ご予約方法

・HPご予約フォーム ・メール showa.archives@gmail.com ・電話 090-7478-7507 (主催:昭和文化アーカイブス 岡部・御手洗) メール・電話では、希望の番号・氏名・枚数・連絡先をお伝えください。

トークゲスト

10月24日(土) 大田区民プラザ15:15~
女優・松原智恵子さん
昭和20年(1945年)1月6日生まれ。日活主催のコンテスト「ミス16歳コンテスト」に入賞し、昭和31年(1961年)に
映画「夜の挑戦者」(野口博志監督)でデビュー。日活の専属女優として人気を誇り、その後、テレビ、映画など幅広い
分野で活躍し続けている。渡哲也とは映画「東京流れ者」や「無頼」シリーズをはじめ10本以上の作品で共演。
平成24年(2012年)の映画「トテチータ・チキチータ」(古勝敦監督)で第22回日本映画批評家大賞・助演女優賞を受賞。
平成28年(2016年)公開の映画「ゆずの葉ゆれて」では、ソチ国際映画祭主演女優賞を受賞。翌年(2017年)には、
毎日映画コンクール田中絹代賞を受賞。
10月24日(土) 大田区民プラザ
聞き手 共同通信社・編集委員 立花珠樹さん
昭和24年(1949年)北九州市生まれ。一橋大卒。昭和49年(1974年)共同通信社に入社。1990年代から映画を担当。
新藤兼人監督をはじめ、三國連太郎さん、岩下志麻さん、香川京子さん、若尾文子さん、吉永小百合さんら映画人への
ロングインタビューや、名画の楽しい見方を紹介する映画コラムを執筆。著書には、「新藤兼人 私の十本」
「岩下志麻という人生」(共同通信社)「若尾文子“宿命の女”なればこそ」「凛たる人生 映画女優 香川京子」(ワイズ出版)、 吉永小百合さんとの共著「私が愛した映画たち」(集英社新書)など。今年3月には「もう一度見たくなる100本の映画たち」 (言視社)を出版。現在、東京新聞夕刊にて「再発見!日本映画」を毎週連載。

©2018「散り椿」製作委員会
11月15日(日) 文京シビックホール18:10~
木村大作 監督/キャメラマン
昭和14年(1939年)生まれ。昭和33年(1958年)に東宝撮影部にキャメラ助手として映画界入りし、
黒澤明監督の組に配属。昭和48年に映画「野獣狩り」でキャメラマンデビューし、代表作には「八甲田山」
「復活の日」「駅 STATION」「火宅の人」「誘拐」「時雨の記」「 鉄道員(ぽっぽや)」
平成21年(2009年)には「劔岳点の記」で初監督作品にして、第33回日本アカデミー賞最優秀監督賞、
最優秀撮影賞など数々の賞を受賞、平成30年には監督としての3作目「散り椿」が第42回モントリオール
世界映画祭にて審査員特別賞を受賞。平成15年(2003年)に紫綬褒章、平成22年(2010年)に旭日小綬章を
受章され海外からも高い評価を得ている日本映画界を代表する監督・ キャメラマン。

上映作品情報

作品解説・若井信二
1. 東京流れ者   10月24日(土)午前11時 大田区民プラザ
不死鳥の哲と異名をとるヤクザが 、親分の罪をかぶって放浪する 。庄内 、佐世保と流れて 東京に映画ながら、
戻ってきた哲を待っていたものは‥‥。前年デビューの渡を売り出すべく企画され た歌謡アクション清順美学が
炸裂したカルト作としても知られる。雪景色に 点在する赤、二谷のジャンパーの緑、松原のバックの黄色など
横溢する色彩の中、薄い水→色→ベージュ→白と変わる哲のスーツの色、哲の虚無を象徴する枯木など、その後
『無頼』シリーズなどで見せる渡の孤絶のヒーローのイメージを鮮やかに焼き付ける。
特に、 クライマックスの真っ白な空間に屹立する姿!(1966年/カラー/83分/DVD上映)
[監]鈴木清順[原・脚]川内康範[撮]峰重義[音]鏑木創[美]木村威夫[出]渡哲也、松原智恵子、
二谷英明、川地民夫、郷鍈治、北竜二、江角英明、玉川伊佐男、浜川智子、 吉田毅、木浦佑三、長弘、日野道夫
(C)日活
2. 「無頼」より大幹部   10月24日(土)午後1時半~ 大田区民プラザ
三年の刑期を終えて出所した五郎はヤクザの世界に嫌気がさして堅気になろうとするが、組織の汚いやり口に 耐えきれず死闘に向かう。舛田が「これはヤクザの世界を借りた青春映画だ」と語るように、社会階層の中で
疎外される若者の孤独や怨嗟を投影した本作。それまでの日活ヒーローと異なり、泥沼から抜け出そうと
もがき苦しむ主人公像に渡の個性がピタリとはまり大ヒット、シリーズ化され全6作が連打された。渡自身も
「 役者でやっていけるかもしれない」と感じ始めた印象深い作品という。全作でヒロインをつとめた松原の
純情可憐な魅力も忘れられない。(1967年/カラー/94分/DVD上映)
[監]舛田利雄[原]藤田五郎[脚]池上金男、久保田圭司[撮]髙村倉太郎 [音]伊部晴美[美]木村威夫[出]渡哲也、松原智恵子、浜田光夫、水島道太郎、川地民夫、松尾嘉代、待田京介、青木義朗、三条泰子、
北林早苗、高品格、藤竜也、深江章喜、青江三奈
(C)日活
3. 愛と死の記録   11月15日(日)午前11時 文京シビック2階小ホール
レコード店で働く和江は印刷工の幸雄と出会い愛し合うが、両親を被爆で失った幸雄は白血病を発症する。
結婚に反対する周囲に抗して懸命に看病する和江の願いも空しく‥‥。実話に基づく悲恋の物語を渡と吉永の
初共演、シャープなモノクロ映像で綴る名作。撮影前、蔵原に連れられ、原爆記念館を見学し衝撃を受けた
渡と吉永は思いつめたように深夜まで宿でリハーサルを行い、入魂の演技を見せた。幸雄が亡くなるシーン
撮影の数日前から、渡は満足な食事をとらず本当に頬をこけさせるほどだったという。
渡は本作で第17回ブルーリボン賞新人賞に輝いた。(1966年/モノクロ/92分/DVD上映)
[監]蔵原惟繕[原][脚]大橋喜一、小林吉男[撮]姫田真佐久[音]黛敏郎[美]大鶴泰弘 [出]渡哲也、吉永小百合、芦川いづみ、滝沢修、佐野浅夫、垂水悟郎、浜川智子、中尾彬、三崎千恵子、 日野道夫、
鏑木はるな
(C)日活
4. 時雨の記   11月15日(日)午後2時 文京シビック2階小ホール
妻子のある壬生は20年ぶりに出会った多江と恋におち、京都に終の住み処を建てて一緒に暮らしたいと話すが、
壬生の体には病魔が近づいていた。原作を気にいって長年暖めていた吉永が「壬生役は渡さんがいい」と
提案し、日活時代以来の久々29年ぶりの共演が実現。澤井は大人の純愛を「最後のロマネスク」とするために、
原作から「 昭和の終わり 」に時代設定を変えたと語るが、昭和の映画に青春を刻んだ二人のスターは
まさに適役。京都の紅葉、吉野の山々など、美しい風景を艶やかにとらえた木村のキャメラも絶品。
キネマ旬報ベストテン9位。(1998年/カラー/117分/35ミリフィルム上映/国立映画アーカイブ所蔵作品)
[監・脚]澤井信一郎[原]中里恒子[脚]伊藤亮二[撮]木村大作[音]久石 譲 [美]桑名忠之
[出]渡哲也、吉永小百合、佐藤友美、林隆三、原田龍二、天宮良、細川直美、 裕木奈江、 佐藤允、
神山繫、前田吟、岩崎加根子、津村鷹史
(C)セントラル ・ アーツ/ フジテレビジョン
5.誘拐   11月15日(日)午後4時10分 文京シビック2階小ホール
大会社の常務が誘拐され、犯人は3億円の身代金を要求する。さらに、受け渡しの場面をテレビで生中継しろ
という前代未聞の事態に警察も振り回される。はたして犯人の意図は?謎とサスペンス、あまりに意外な犯人が
明らかになるラストまで一瞬も目が離せない!銀座のど真ん中で500人ものエキストラを使ったゲリラ撮影など、
日本映画史上に類を見ないスケールの大作。身代わりで身代金を運ぶ刑事役の渡は「リアルな重さ」にこだわり、
実際に3億円の重量30㎏のバッグを抱え街中を走り回る体当たりの演技を見せた。キネマ旬報ベストテン7位。
(1997年/カラー/109分/35ミリフィルム上映)
[監]大河原孝夫[脚]森下直[撮]木村大作[音]服部隆之[美]部谷京子 [出]渡哲也、永瀬正敏、
酒井美紀、柄本明、石濱朗、新克利、西沢利明、磯部勉、岡野雄一郎、 渡辺哲、西川忠志、上田耕一、 江藤漢、山本清、奥村公延、梅垣義明、大森義之、伊藤淳史
(C)1997東宝

上映スケジュール

アクセス

大田区民プラザ 大ホール

 
〒146-0092 東京都大田区下丸子3-1-3 大田区民プラザのホームページ https://www.ota-bunka.or.jp/facilities/plaza/access/tabid/176/Default.aspx
電車ご利用の場合
■東急多摩川線「下丸子駅」下車すぐ ■東急池上線千鳥町駅~徒歩7分
駐車場のご利用について
※一般の方の駐車場はありません。
 

文京区シビックホール 小ホール

 
〒112-0003東京都文京区春日1-16-21 文京シビックセンター 文京区シビックホールのホームページ https://www.b-academy.jp/access/
電車ご利用の場合
■東京メトロ丸ノ内線・南北線 後楽園駅(5出入口)直結 ■都営地下鉄三田線・大江戸線 春日駅 (文京シビックセンター連絡口)直結 ■JR中央・総武線水道橋駅(東口)徒歩約10分
バスご利用の場合
■都営バス 春日駅前 徒歩1分 文京コミュニティバス B-ぐる 文京シビックセンター(春日駅前)徒歩1分
駐車場のご利用について
駐車場(高さ制限2.5m)は、有料(30分250円)で シビックセンター地下1階、地下2階に130台分あります。 ※満車になる場合もあります。
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緊急!! ボランティアスタッフ募集

 

「戦争の記憶と記録を語り継ぐ映画祭」では、緊急ボランティアスタッフを募集しています。 新型コロナウイルスの影響を受け一時は例年通りの映画館での開催が難しくなり、中止を予定していましたが、
急遽、区民センター(江東区文化センター、中央区日本橋公会堂)にて感染予防対策を徹底し開催することが 決定しました。 スタッフは20代~40代を中心に運営しています。 受付、会場設営、お客様誘など、運営スタッフとしてサポートしていただける方を募集します。


 

協賛募集・スポンサー様募集

 

2012年から毎年8月に都内で開催してきた「新藤兼人平和映画祭」。 広島出身の映画監督の新藤兼人の作品を始め、原爆・反戦をテーマにする映画を上映し、
映画ゆかりの人物をゲストに招き、映画祭を開催してきましたが、9年目を迎える今年からタイトルを
「戦争の記憶と記録を語り継ぐ映画祭」とし、新たに設立した一般社団法人「昭和文化アーカイブス」を
母体に再スタートを切りました。 現在、映画祭の上映費やチラシの印刷費、郵送費など活動を継続するための資金が不足しており、
特に今年は新型コロナウイルス感染予防対策(入場者を2分の1に制限、
マスク・フェイスシールド・ビニールシート・消毒液等の購入)を講じる必要があります。 本映画祭を無事に開催し、今後活動を続けていくためにも皆さまより、
温かいご支援とご協力をいただけますと幸いです。

協賛いただいた場合、来年度の映画祭の招待券を1口1枚送付いたします。 また、来年のチラシ及びHPにスペシャルサポーターとしてお名前を掲載いたします(非公開も可能です)

【協賛金】 1口 5000円 【協賛方法】 銀行振込 1: 銀行名・支店名:三井住友銀行 広島支店(605) 2: 預金種別・口座番号:普通 6830407 3: 口座名義人:御手洗志帆(ミタライシホ)