戦争の記憶と記録を語り継ぐ映画祭2021

 戦争の記憶と記録を語り継ぐ映画祭2021」開催決定!

日程:2021年8月5日(木)~8日(日)

これまで多く映画人たちが、戦争や原爆の記憶を「映画」という文化を通して描いてきました。そこには何が記憶され、何が記録されてきたのかー。

今一度、作品の背景や製作意図を振り返り、日本の歴史や文化を再検証する時代が来ているのではないでしょうか。

コロナ禍でも忘れてほしくない戦争の記憶。映画文化を守りたい。

前身の新藤兼人平和映画祭開催から10回目を迎える「戦争の記憶と記録を語り継ぐ映画祭」は、今年も一本の映画が「最大の戦争抑止力」になることを信じて開催します。

ヒロシマ・ナガサキ・沖縄戦などをテーマに戦争の記憶と記録を語り継ぐ映画9本上映&朗読劇『ヒロシマ』を上演

 上映スケジュール・作品情報①~⑪ (あらすじ:若井信二)

①映画『ひろしま』+長田五郎さん講演(長田 新編『原爆の子』出版70年に寄せて)

今年は1951年に出版された広島の少年少女が自らの被爆体験を綴った文集『原爆の子』が出版されて70年の節目です。『原爆の子』が原作となって作られた映画『ひろしま』の上映と、『原爆の子』の編者である長田 新(おさだ・あらた)の四男で94歳の長田五郎さんをお迎えして、ご講演いただきます。

映画『ひろしま』1953年公開【104分 / Blu-ray上映】

[監]関川秀雄[原]長田新[脚]八木保太郎[撮]中尾駿一郎、浦島進[音]伊福部昭[美]平川透徹、江口準次[出]月丘夢路、山田五十鈴、岡田英次、加藤嘉、原保美、岸旗江、利根はる恵

©独立プロ名画保存会

あらすじ)広島で被爆した子供たちの文集『原爆の子』を基に日教組が製作、全国の教員たちのカンパで資金を集め、広島の一般市民8万8千人がエキストラで協力、まさに映画という形の市民運動。広島出身の月丘もノー・ギャラで教師役を熱演。原爆投下直後、地獄絵図のような広島を再現、あまりのリアルさに「反米的」と見られるのを恐れ、大手映画会社が配給を拒んだという。東宝争議で自主退社を余儀なくされた関川らによって作られた力作。

長田五郎(おさだ・ごろう)さんプロフィール

大正15年、広島市生まれ。94歳。1951年10月2日刊行の広島の少年少女たちの手記『原爆の子』の編者である長田 新(おさだ・あらた)の四男。父親の意思を継ぎ、世界に『原爆の子』を伝える活動に従事し、これまで16か国語で翻訳されている。1945年、当時、東京商科大学(現・一橋大学)の予科2年の学生であったが、8月3日に帰省。広島の自宅(爆心地から1.6kmの平野町)で被爆。重傷を負った父・長田新の救命にあたり、現在、全棟保存継承が求められている広島の旧陸軍被服支廠の倉庫にあった救護所まで運んだ。横浜市立名誉教授。明星大学人文学部経済学科教授を平成9年に退任。

 

画『ヒロシマへの誓い サーロー節子とともに』

「核兵器禁止条約」が発効された今年。その署名国・批准国に日本の名前はありません…しかし、この条約発効に一人の日本人女性の並々ならぬ努力があったことを是非知っていただきたいです。核兵器禁止条約発効を記念して、本作品の上映を行います。

映画『ヒロシマへの誓い サーロー節子とともに』2020年公開【82分 / Blu-ray上映】

[監]スーザン・ストリックラー [撮]ジェニファー・ハーン [編集] ジャッド・ブレーズ  [音] ダラス・クレイン  [ナレーター・出] 竹内道[出]サーロー節子

あらすじ)13歳で被爆したサーロー節子は、世界各地で核兵器廃絶の活動を続ける。母校・広島女学院の原爆による犠牲者351人の名前を記した布を広げ「顔があり、名前があり、愛されていた一人一人が消え去ってしまったんです!」と訴える。その言葉の熱量、怒りのエネルギー!被爆二世であるニューヨーク在住の竹内道はサーロー節子に出会い、自身の家族の被爆の歴史に目を向け始める。「核兵器禁止条約」採択に貢献したサーロー節子の活動の軌跡は、声をあげ続けることの大切さを教えてくれる。(エンドロールの後、今年1月22日、「核兵器禁止条約」 発効当日の映像が追加された)

③映画『第五福竜丸』+大石又七さん追悼講演(第五福竜丸展示館学芸員・市田真理さん)

今年3月7日、87歳で亡くなられた「第五福竜丸」の元乗組員の大石又七さん。アメリカの水爆実験によりビキニ環礁で被爆、晩年まで核兵器や被ばくの恐ろしさを訴え続けてきました。大石さんの功績や思い出を、「第五福竜丸展示館」の学芸員・市田真理さんにご講演いただきます。

映画『第五福竜丸』1959年公開【107分 / DVD上映】

[監・脚]新藤兼人[脚]八木保太郎[撮]植松永吉、武井大[音]林光[美]丸茂孝[出]宇野重吉、乙羽信子、小沢栄太郎、千田是也、永田靖、三島雅夫、永井智雄、清水将夫、殿山泰司

 

©近代映画協会

あらすじ)1954年3月1日、水爆実験に遭遇し、死の灰をかぶった漁船「第五福竜丸」。敗戦から9年、原爆の記憶が生々しく残る時期に起こった事件の映画化にあたり、新藤は「記録的にやりたい」と、一切のフィクションを排し、事実をそのまま表現する構成をとった。乗組員へのインタビューはもちろん、病院関係者などに徹底取材を行い、「第五福竜丸」と同形の船も調達し撮影に臨んだ。キネ旬8位。元乗組員・大石又七を演じたのは田中邦衛。本上映は二人の追悼企画でもある。

④映画『ひめゆりの塔』+香川京子さんトークショー

1953年公開、今井正監督作『ひめゆりの塔』に出演した香川京子さん。映画出演の後も、沖縄戦で戦場動員された「ひめゆり学徒隊」の方々と親交を重ねてきました。1979年には「ひめゆり学徒隊」の同窓生の卒業式に立ち会い、自身で沖縄戦場下でのひめゆり学徒隊の生徒らや看護婦らについて詳細に調べ、1992年には著書『ひめゆりたちの祈り』を出版します。香川さんをゲストに、映画『ひめゆりの塔』の舞台裏、その後の交流や香川さんの平和へのメッセージを伺います。聞き手を務めてくださるのは、本映画祭を10年前から支えてくださる共同通信社編集委員・立花珠樹さん。

映画『ひめゆりの塔』1953年公開【130分/35ミリフィルム上映】

[監]今井正[脚]水木洋子[撮]中尾駿一郎[音]古関裕而[美]久保一雄[出]津島恵子、香川京子、岡田英次、信欣三、藤田進、原保美、加藤嘉、河野秋武、関千恵子、岩崎加根子、利根はる恵

©東映

あらすじ)米軍が上陸し、地上戦が行われた沖縄で国の命ずるまま挺身した女学生たちの悲劇。反戦と平和への希求の思いをこめた今井の執念の演出で、大晦日も元日も撮影を続けたという。当初、大映で撮る予定だったがGHQの圧力でストップがかかり、2年後、ようやく東映で実現し空前のヒットを記録。女学生を演じた香川は、後年も生き残ったひめゆり学徒と親交を結び、彼女たちからの聞き書きを綴っている。キネ旬7位。ブルーリボン監督賞。

香川京子(かがわ・きょうこ)さんプロフィール

1950 年、『窓から飛び出せ』で公式デビュー。今井正監督『ひめゆりの塔』、成瀬巳喜男監督『おかあさん』、小津安二郎監督『東京物語』、溝口健二監督『近松物語』、黒澤明監督『天国と地獄』『赤ひげ』など錚々たる監督の名作に出演。1990 年、『式部物語』で山路ふみ子賞、キネマ旬報助演女優賞。1993 年、『まあだだよ』で毎日映画コンクール田中絹代賞、日本アカデミー最優秀助演女優賞などを受賞。1998 年秋、紫綬褒章、2004 年秋、旭日小綬章を受章。2011 年、第24 回東京国際映画祭の会場で日本人初となるFIAF 賞を受賞。2018 年、第41 回日本アカデミー賞で会長功労賞を受賞。著書『ひめゆりたちの祈り』など。

立花珠樹(たちばな・たまき)さんプロフィール

1949年、北九州市生まれ。一橋大学卒業。74年に共同通信社に入社。1990年代から文化部記者として映画を取材する。監督・新藤兼人をはじめ、香川京子、三國連太郎、岩下志麻、若尾文子、吉永小百合など映画人へのロングインタビューや、名画の楽しい見方を紹介する映画コラムなどを執筆。著書には『凛たる人生 映画女優 香川京子』『若尾文子“宿命の女”なればこそ』(ワイズ出版)、『新藤兼人 私の十本』/『岩下志麻という人生』(共同通信社)、吉永小百合との共著『私が愛した映画たち』(集英社新書)など。2020年から東京新聞夕刊など各地の新聞にて『再発見!日本映画』を毎週連載。

 

画『TOMORROW 明日』+立花珠樹さん解説付き

「明日も、今日のような一日がまた来る。そう思って僕らは生きている。黒木和雄監督『TOMORROW 明日』はそんなふうに訪れるはずだった明日を、原爆によって突然奪われてしまった人々の物語だ」(立花珠樹 再発見!日本映画「あのころ映画があった」より) 鑑賞前に、共同通信社の映画担当・立花珠樹さんによる解説付き。映画をより深く詳しく観られます。

映画『TOMORROW 明日』1988年公開【105分/35ミリフィルム上映】

[監・脚]黒木和雄[原]井上光晴[脚]井上正子、竹内銃一郎[撮]鈴木達夫[音]松村禎三[美]内藤昭[出]桃井かおり、南果歩、仙道敦子、原田芳雄、佐野史郎、黒田アーサー、田中邦衛

あらすじ)1945年8月8日、長崎に暮らす家族とその周囲の人々の一日。ありふれた日常の中で喜び、悲しみ、ささやかな幸せを願い生きている人々。各々に来るはずの明日を奪った一瞬の閃光。終戦時、中学生だった黒木は「子供心に覚えている当時の空気とか風俗とか、人々の気持ちとかの記憶を蘇らせて再現した」と語る、戦争レクイエムの第一作。キネ旬2位、監督賞、主演女優賞。ブルーリボン主演女優賞。イタリア・サレルノ映画祭監督賞。

⑥テレビ朝日『テレメンタリー 史実を刻む~語り継ぐ”戦争と性暴力”」上映+松原文枝ディレクター(テレビ朝日)と高校生トーク※オンライン参加 安江菊美さん、黒川開拓団遺族会会長

2019年にテレビ朝日のドキュメンタリー番組『テレメンタリー』で放送された『史実を刻む~語り継ぐ”戦争と性暴力”』。制作にあたったテレビ朝日の松原文枝ディレクターと高校生が登壇し、76年前に起きた戦争と性暴力について考えます。会場ではオンラインで、旧満州で性暴力を受けた女性たちのお世話をした安江菊美さん、黒川開拓団遺族会会長とつなぎ、語り継ぐべき史実を伺います。

テレビ朝日『テレメンタリー 史実を刻む ~語り継ぐ”戦争と性暴力”~』2019年放送【48分/Blu-ray上映】

[ディレクター]松原文枝[カメラ]神谷潤、江口聡、花山陽子、宮岡武明、杉山弘城[編集]森想来[ナレーション]林美沙希

 

あらすじ)国策により入植しながら、敗戦後、旧満州に置き去りにされた「黒川開拓団」。生き延びるため、ソ連軍に警護と食料支援を受ける見返りに、未婚の女性たちを差し出していた……。団のために犠牲になりながら、日本に帰ってきてからも差別された受難の女性たち。長く隠されてきた凄絶な事実が今、彼女たちの口から語られる。その勇気ある告白に至った「伝えることが生きている者の大きな使命」という思いを、受け継いでいかねばならない。アメリカ国際フィルム・ビデオフェスティバルでドキュメンタリー・歴史部門銀賞。

松原文枝(まつばら・ふみえ)さんプロフィール

テレビ朝日政治部・経済部記者を経て『ニュースステーション』『報道ステーション』ディレクター。
2012年から同番組チーフプロデューサーを務める。2015年に経済部長。2019年7月からビジネスプロデュース局イベント戦略担当部長。
歴史、経済、SDGsに関するシンポジウムとBS番組を手がける。『ワイマール憲法の教訓』(2016年3月放送)でギャラクシー賞大賞、日本ジャーナリスト会議賞入選。『史実を刻む 語り継ぐ“戦争と性暴力”』(2019年11月放送)でアメリカ国際フィルム・ビデオフェスティバル銀賞を受賞。2020年3月放送ウーマン賞。専修大学特任教授。

⑦映画『海辺の映画館ーキネマの玉手箱』

映画『海辺の映画館ーキネマの玉手箱~』2020年公開【179分/Blu-ray上映】

[監・脚]大林宣彦[脚]内藤忠司、小中和哉[撮]三本木久城[音]山下康介[美]竹内公一[出]厚木拓郎、細山田隆人、細田善彦、吉田玲、常盤貴子、成海璃子、山崎紘菜、窪塚俊介

あらすじ)尾道の海辺にある映画館「瀬戸内キネマ」の閉館記念オールナイトは「戦争映画特集」。観客席からスクリーンに入り込んだ三人の若者が戊辰戦争から日中戦争、沖縄戦、そしてヒロシマと、時空を飛び越え戦争の歴史を追体験する。縦横無尽、自由奔放な映像表現、溢れ出る映画愛。それは、反戦、平和への願いを語り継ぐとともに、「映画」や文化、芸術には未来を創り出す力があるのだという若い世代へのメッセージである。キネ旬2位。

⑧朗読劇『ヒロシマ​』(移動演劇桜隊 再結成記念公演)​

朗読劇『ヒロシマ』2021年【朗読劇 約40分】

[原作] 新藤兼人[台本構成]丸仲恵三  [演出]青田いずみ  [美術/衣裳] 佐々波 雅子 [照明] 関 定己 [音響] 坂口 野花 [スライド編集] 丸仲恵三/平田みやび

[出演] 移動演劇桜隊 (五十音順)小磯一斉(タイムリーオフィス)/ 椎名友樹 /馬場太史(劇団俳優座)/ 平田みやび /増田あかね(劇団俳優座)/ 三輪桂古 [特別出演]  窪塚俊介 / 常盤貴子

移動演劇桜隊 初の読み稽古

生涯「原爆」に拘り続けた映画監督・新藤兼人が「原爆が投下されたとき、一秒、二秒、三秒の間に何がおこったか、一人一人がどんな風に殺されたかを描きたい」という意図で書いた『ヒロシマ』。撮影を熱望しながらも叶わなかった未完のシナリオを基に、朗読劇『ヒロシマ』が新たに上演される。新藤の『さくら隊散る』(1988)でも描かれ、大林宣彦監督の『海辺の映画館 -キネマの玉手箱』でも重要なモチーフとなった「桜隊」。原爆により9人の劇団員が全滅した受難の瞬間を、再結成された劇団「移動演劇桜隊」が演じる。朗読劇には、映画『海辺の映画館-キネマの玉手箱』に出演し、桜隊の園井恵子を演じた常盤貴子、丸山定夫を演じた窪塚俊介が、映画と同じ役で特別出演する。

⑨追悼・大林宣彦監督(「大林宣彦が遺したもの」トークショー&映画『海辺の映画館ーキネマの玉手箱』)

トークショーゲスト:大林恭子さん(※予定)、常盤貴子さん 司会:大林千茱萸(ちぐみ)さん

「戦争の愚かさ・悲惨さを若い人たちに伝えていかなければ」 「映画で未来の平和をつくりたい」がんと闘いながらも、最後まで平和への願いを発信し続けた大林宣彦監督。本催しでは、遺作『海辺の映画館ーキネマの玉手箱』上映前に、監督が遺した平和へのメッセージ、映画が持つ力など監督を偲ぶトークショーを行います。ゲストは、大林作品のプロデューサーで妻の大林恭子さん※と、女優の常盤貴子さん(大林作品『野のなななのか』『花筐/HANAGATAMI』『海辺の映画館ーキネマの玉手箱』に出演)。司会は大林夫妻の映画への情熱を見続けてきた娘の大林千茱萸(ちぐみ)さんに務めていただきます。

※ 大林恭子さんは当日のご体調によって欠席の可能性もあります。ご了承ください。

 

⑩映画『おかあさんの被爆ピアノ』上映+武藤十夢さん(AKB48)トークショー

38回日本映画復興奨励賞を受賞した『おかあさんの被爆ピアノ』。AKB48の武藤十夢さんが演じる主人公の菜々子は、母が被爆ピアノを寄贈したことを知り、「被爆ピアノコンサート」に足を運ぶ。可愛がってくれた祖母のこと、原爆のことについて、もっと知りたいと思うようになり、菜々子はピアノの調律師で全国に被爆ピアノコンサートを届ける活動をしている佐野史郎さん演じる矢川光則さんと出会います。映画撮影の舞台裏、出演を通して武藤さんが感じたこと、平和への思いをトークショーで伺います。

映画『おかあさんの被爆ピアノ』2020年【113分 / Blu-ray上映】

[監・脚]五藤利弘[撮]藍河兼一[実景撮影]高間賢治[音・出]谷川賢作[美]部谷京子[出]佐野史郎、武藤十夢、森口瑤子、宮川一朗太、大桃美代子、南壽あさ子、ポセイドン・石川、鎌滝えり

撮影:空尾伊知郎

大学生の菜々子は、娘を原爆から遠ざけたい母が被爆ピアノを寄贈したことを知り、「被爆ピアノコンサート」に行く。菜々子は、可愛がってくれた祖母のこと、原爆のことについて、もっと知りたいと思うようになり、成長していく。菜々子が出会う矢川光則は実在の人物。被爆ピアノの修復をし、自らトラックを運転、20年間で国内外2500以上の演奏会会場に送り届ける活動を続け、「その音色から何かを感じとってもらいたい」と語っている。第38回 日本映画復興賞奨励賞。

武藤十夢(むとう・とむ)さんプロフィール

1994年、東京都生まれ。2011年、16歳でAKB48第12期研究生オーディションに合格。成城学園中学校高等学校卒業。芸能活動と学業を両立しながら進学し、成城大学経済学部卒業。2020年、成城大学大学院経済学研究科を修了。AKB48のチームKメンバーとして活躍中。2019年4月、8度目の挑戦で気象予報士に合格。AbemaTV『Abema Morning』で毎週金曜日の天気コーナーを担当。2020年公開の映画『おかあさんの被爆ピアノ』では、俳優・佐野史郎と共にダブル主演を務めた。©AKB48

 

⑪映画『杉原千畝が繋いだ命の物語』上映+川村 秀さん講演「命のビザ発給81年 杉原千畝の下で働いて」

第二次世界大戦中、リトアニア副領事・杉原千畝。ポーランドからリトアニアに逃亡してきたユダヤ避難民が、閉鎖間際の日本領事館に通過ビザを求めて大勢殺到した際、「発給要件を満たさぬ者へのビザ発給はならぬ」という本省の命令に背き、命の危機が迫るユダヤ人に対し、「首になっても構わない、人道上拒否できない」と、条件をつけずにすべてのユダヤ人に対し、ビザを発給する決心をしました。約6,000人のユダヤ人難民を救ったといわれており、杉原千畝の発給したビザは「命のビザ」とよばれています。この度、モスクワで杉原千畝の下で働き、杉原千畝に結婚式の仲人もしてもらった川村 秀さん(日露文化センター共同代表)に「命のビザ発給81年 杉原千畝の下で働いて」と題し講演していただきます。貴重な機会に是非お越しください。

映画『杉原千畝が繋いだ命の物語』2017年【25分 / DVD上映】[監]梶岡潤一[音]福岡保彦&Luna Luna(小野山千鶴・磯村由紀子)

あらすじ)第二次世界大戦中、リトアニア副領事・杉原千畝が発給したビザでナチスから逃れた多くのユダヤ人。彼らを日本に輸送した「天草丸」、そして命をとりとめた彼らのその後。ユダヤ人女性の一枚の写真から見えてくる埋もれた歴史がライター・北出明によって明らかにされる。善意と人道的行動で生き延びた命が現在に繋がっていることが感動を呼ぶ。入管問題など、国際社会の中の日本のあり方が問われる今こそ、観てほしいドキュメンタリー。

川村 秀(かわむら・すぐる)さんプロフィール

1933年、静岡県沼津市生まれ。88歳。早稲田大学露文科卒業。商社勤務で通算27年間、モスクワに駐在。1992年、ロシア科学アカデミー東洋学研究所と共同で日露文化センターを設立。これまで司馬遼太郎、吉村昭、石橋湛山、渋沢栄一などの著作や長田新・編『原爆の子』など7冊のロシア語版を出版。日露間の学術・文化交流やシベリア抑留問題に取り組むと共に、晩年の杉原千畝を直接知る数少ない歴史の証人として、その事績を若い世代に伝えている。ロック歌手の川村カオリ(2009年没)、俳優の川村忠の父。芥川賞作家・川村晃の弟。

アクセス

東京都千代田区内幸町1-5-1地下1階

〒100-0011 東京都千代田区内幸町1-5-1 地下1階
内幸町ホールのホームページ千代田区立内幸町ホール (uchisaiwai-hall.jp)

【都営三田線】内幸町A5番出口から後方の「内幸町交差点」信号を渡らず右折し、「国会通り」の右側にホール入口。徒歩5分。

【東京メトロ銀座線】【都営浅草線】新橋駅7番出口に向かい内幸町地下通路(E内幸町 日比谷)より徒歩5分。

【JR】新橋駅(日比谷口)より第一ホテル東京方面広場より階段を下る。徒歩5分。

協賛募集・スポンサー様募集

一般社団法人 昭和文化アーカイブスは、ご協賛くださる個人・企業・共催者の方を募集しています。「戦争の記憶と記録を語り継ぐ映画祭」は、前身である「新藤兼人平和映画祭」から今年で10年目を迎えます。毎年、映画祭経費やチラシ印刷費、郵送費など活動を持続するための資金が不足しています。特に昨年から続く新型コロナウイルスの影響で映画祭の持続は、非常に厳しい状況にあります。今後の活動継続のため、ぜひご支援、ご協力をお願い申し上げます。ご協賛くださる方には、来年度(2022年)の映画祭の招待券1口1枚分を送付。来年度のチラシ、HPにお名前を掲載いたします。

<協賛金> 1口 5000円 <協賛方法> 銀行振込 ◆銀行名 ゆうちょ銀行・一三八支店 ◆口座番号 普通)0137002 ◆口座名義 シヤ)ショウワブンカアーカイブス